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ヘンリーⅧと 6人の妻たち



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           少し前になりますが、テイト ブリテンで行われ

              ていたホルバイン展に行きました。

         ハンス・ホルバインはドイツ生まれでチューダー朝の

                 宮廷画家として活躍しました。

          特にあの悪名高きヘンリーⅧやその妻達を描いた事でも有名です。

        ホルバイン展では、トーマス・モア家の人々のポートレートや

          画家としてだけでなく宝石やシルバーウェアーのデザインなど

                彼の多才な才能がわかる特別展でした。

          また彼の描く人物像を見ているうちに、ヘンリーⅧの6人の妻を

                      調べてみたくなりました。

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       第一番目の妻 キャサリン オブ アラゴン(1485~1536)

         もともと、ヘンリーⅧの兄アーサーと結婚するも兄の急死で

        1509年にヘンリーⅧと結婚し、娘メアリー(後のメアリーⅠ世)を

      もうけるが1533年に結婚の無効を突きつけられ、キンボルトン城で亡くなる。


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         第二番目の妻 アン ブリーン(1507~1536)

     一番目の妻キャサリンの女官で、彼女との結婚のため、ローマ・カトリック教会と

                    訣別して、1533年に結婚する。

     娘エリザベス(後のエリザベスⅠ世)をもうけるが、1536年に姦通罪にて

                         処刑される。


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          第三番目の妻 ジェイン シーモア (1509~1537)

          アン ブリーンを処刑した翌日、ハンプトンコート宮殿で結婚の

          誓約をし、その翌年待ち望んだ男子エドワード6世を産むが

                  その12日後に亡くなる。


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        第四番目の妻 アン オブ クレーヴス (1515~1557)

             ドイツに行ったホルバインの描いたアンのポートレートで

        結婚をするが、実際の容貌を不満に4ヶ月で婚姻は解消される。

       その後、リッチモンド宮殿に過ごしウエストミンスターアベーに葬られる。


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        第五番目の妻 キャサリン ハワード (1521?~1542)

       2番目の妻アン ブリーンの従妹である彼女は、1540年に結婚。

           しかし、その2年後姦通罪でロンドン塔で処刑される。


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            第六番目の妻 キャサリン バー (1512~1548)

         二回の結婚暦のある未亡人、1543年晩年のヘンリーⅧと結婚する。

        エリザベス、メアリー、エドワード6世の養育をし、王から信頼を得ていた。

            1547年に、ヘンリーⅧが亡くなった後、ジェイン シーモアの兄

       トーマス シーモアと再婚し出産するが、産後の肥立が悪くその翌年に亡くなる。



         1547年、55歳でヘンリーⅧは亡くなり、息子のエドワードは9歳で

             エドワードⅥとして即位するが、15歳で亡くなる。

          その後メアリーⅠ、エリザベスⅠと王位は継がれて行った。



        イギリスに暮らすようになり、教会などを訪れるたびに耳にする
 
       ヘンリーⅧの名やローマ・カトリックとの訣別、修道院破壊と没収の

     陰に生きた妻達は、はたしてひと時でも幸せを感じた時期が、あったのかどうか

       解りませんが、肖像画の中の妻達の表情が一様に憂いを帯びていると

                     感じるMrs.Yなのでした。




by mrsylondon2005 | 2007-03-06 18:27 | 歴史

ロンドンの四季を通して、心豊かな日常を綴ります


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