霧の街 シエナ と 聖フランチェスコのアッシジ
2007年 02月 03日
フィレンツェから列車で、1時間40分程行くと
中世ヨーロッパにおいて金融で栄えた街 シエナに着きます。
シエナに着くと、霧の中にマンジャの塔が浮かんでいるようで
シエナの有名なお祭りであるパリオが開催されるカンポ広場も
霧に包まれていました。
金融で財を得て、豪華な大聖堂を建築したそうですが
大聖堂の中も豪華絢爛と言う言葉がが当てはまるほど
贅を尽くした装飾です。
大聖堂の前にあったローマ建国の伝説の雌狼に育てられた
双子のロムレスとレムスの像のモザイクが床の上にも描かれています。
しかし、旅行から既に1ヶ月経ってしまったので、
何故そこに描かれていたのか、忘れてしまったMrs.Yです。
しかし、少し調べてみると、シエナが嘗てローマの植民地であった事に
由来しそうです。
そしてMrs.Yのイタリアの世界遺産の旅の思い出の最後を締めくくるのは
イタリア中部ウンブリア州のアシッジの街です。
キリスト教のフランチェスコ派の聖フランチェスコを生んだこの街の
修道院には、聖フランチェスコのお墓やジョットの聖フランチェスコの生涯を描いた
28の連続フレスコ画が残されていました。
下層のバシリカにある聖フランチェスコのお墓に行く前に
今から約700年前に描かれたとされる、夕日のマドンナを
この目で拝んで、ありがたい気持ちになったMrs.Yなのでした
双子のロムレスとレムス
伝説によると、アルバ・ロンガ王国のレア・シルウィアは「ウェスタの巫女」といわれ
その巫女と軍神マルスとの間に双子の男の子が生まれた。
レアの父親はヌミトル、ヌミトルにはアムリウスという弟がいた。
王位を兄から奪ったアムリウスは、マルスとの間に子を設けたレアを許さず
彼女を殺し、双子をテヴェレ河に流す。
この双子が、ローマ建国をなしたロムルスとレムスである。雌狼に拾われ、
授乳されていた兄弟は、羊飼い夫婦のもとで成長した。
成人したロムルスとレムスは、自分の出生の秘密を知り、配下の羊飼いを率いて
アルバに攻め入る。そこで王を殺し、父ヌミトルを復位させ、テヴェレの下流に
新たな国を建てることを決めた。
だが、ここでの問題は、どの場所でどちらが王になるかであった。
双生児である2人には、それは難しい問題だった。
鳥占いの結果、ロムルスはパラティヌスの丘、レムスはアウェンティヌスの丘に都市を
建設することになった。
鳥占いとは、2人が別々の場所に立ち、沢山の鳥が早く現れた方が勝ちというもの。
レムスの方には6羽の鳥が現れた。ロムルスの方には遅れて12羽の鳥が現れた。
結局勝負は引き分けに終わった。
だが、勢力圏の境界に不満を持ったレムスは、城壁を飛び越えた。
これは、他者の権利の侵害であり、 ローマ人の考えでは許されないことだった。
ロムルスはレムスを殺し 紀元前753年、ティヴェレ河の7つの丘のほとりに
新都市国家ローマが建設された。
by mrsylondon2005
| 2007-02-03 02:55